[2016年1月13日] 銅建値3万円下げ56万円と、それが意味する2016年の銅相場の傾向

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2016年1月13日に、国内銅建値が3万円下げられ、56万円となった。

成人の日(1/11)の翌日である1月12日(休み明け)には仮定値で55万円のこともあったが、下げが急激(4万円下げ)なので、JXさんは様子を見て1日ズラしたね。

反発で回復傾向になるならもう数日待っただろうけど、その傾向がなく諦め、13日に改定をしたのかな?

実値と国内銅建値の乖離が大きいのも問題だからね、長くは引っ張れないんだ。

これで、2016年の履歴は

1月4日:61万円
1月7日:59万円
1月13日:56万円

となった。

昨年から何度か書いているが、銅相場が非常に悪い。

関連:銅相場が悪すぎる、国内銅建値60万円、海外銅4,500ドル付近!

関連:2016年、国内銅建値がついに60万円割れ59万円に!さらに下げ傾向は継続中!

関連:[2016年1月12日午前] 銅相場が悪い、仮定銅建値計算値56万円(3万円の下げ余地)、相当悪いね…

関連:[2016年1月12日午後] 銅相場悪い、仮定銅建値計算値55万円、4万円の下げ余地!

過去の国内銅建値の推移はコチラで見られるが、年始でこれだけ低いのは、近年では珍しいのではないだろうか。

実際に、2010年までの、年始3回の国内銅建値を見てみよう。

2015年 (平成27年)
01月05日(月) 81万円 2万円 ↓(下げ)
01月08日(木) 79万円 2万円 ↓(下げ)
01月14日(水) 74万円 5万円 ↓(下げ)

2014年 (平成26年)
01月06日(月) 82万円 2万円 ↑(上げ)
01月10日(金) 81万円 1万円 ↓(下げ)
01月16日(木) 82万円 1万円 ↑(上げ)

2013年 (平成25年)
01月04日(金) 76万円 6万円 ↑(上げ)
01月09日(水) 74万円 2万円 ↓(下げ)
01月15日(火) 76万円 2万円 ↑(上げ)

2012年 (平成24年)
01月04日(水) 64万円 据え置き
01月10日(火) 62万円 2万円 ↓(下げ)
01月13日(金) 65万円 3万円 ↑(上げ)

2011年 (平成23年)
01月04日(火) 84万円 1万円 ↑(上げ)
01月11日(火) 82万円 2万円 ↓(下げ)
01月13日(木) 85万円 3万円 ↑(上げ)

2010年 (平成22年)
01月04日(月) 73万円 5万円 ↑(上げ)
01月07日(木) 75万円 2万円 ↑(上げ)
01月14日(木) 72万円 3万円 ↓(下げ)

これらを見ると、2016年1月13日の56万円という値がどれほど低いか、お分かりいただけると思う。

まぁ、スクラップ屋にとっては、昨年末に出荷し切っているから在庫少で問題ないし、体力(=カネ)のあるところはタンマリ溜め込んでいても問題ないから、相場上昇まで待つだろう。

スクラップ屋は相場があるといっても、その分買値を下げればいいだけである。

ピカ線の売値が50円下がったら、仕入れ値を50円下げればいい。

スクラップ屋は自分で炉を持って溶かしているわけではなく、単に売り先の値に合わせるだけだ。

お客さんには「銅相場下がりまして…」と、海外銅や国内銅建値の数字、またはそれを報じた新聞などを出しながら、申し訳なさそうにしていればよい。

相場は私どもが決めることではなく、世界的な市場で決まり…」と追言すれば、カンペキだ。

つまり、下手をしなければ問題ない、右から左の仕事。

だが、利益は同じでも売り上げが下がるので、銀行に依存しているところは困るかもね。

この下落傾向、スクラップ屋とは違う筋にとっては大いに困る。

2015年に80万円を超えたのは、1月の1回と、5月の4回の計5回のみ。

2014年の14回に比べ、約三分の一である。

今年はスタートがこれだけ低いから、80万円に達することがあるのかどうかも疑問である。

で、今年の銅相場の予想。

それは…

相場は私が決めることではなく、世界的な市場で決まり…

どう?

便利なコトバでしょ?

なお、国内銅建値の変動差(●円上がった/下がった)は、銅相場の変動差(PC版のみ)にて見ることができる。

ドカン!と大きく上げてもらわないとね。

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