[アルファビゼン] 電線の大量(14トン)盗難 [岡山県備前市]

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キュービクル(電気室)周辺なので、銅率80-85%の上級電線や、銅ブスバー(接地銅板)銅帯(フレキシブル導体)など、単価の高い金属屑が大量に存在したろう。

旧アルファビゼン

再利用か解体かをめぐって議論が続く岡山県備前市中心部の商業ビル「旧アルファビゼン」で7月22日から、市民向けの見学会が始まった。
電線14トンなどが盗まれる被害があったビルが、ほぼ全面公開されるのは初めて。
初日は市民のほかに報道陣もビル内に入り、参加者からは「想像以上の被害」との声が上がった。

市によると、最も被害が大きかったとみられるのは最上階の7階南側にある「電気室」。
ここに変電設備などが集中しており、変圧器(トランス)に接続されているはずの多数の電線類がなくなっていた。
5階の発電室や屋上にある非常用発電設備につながる電線も多くがなくなっていた。

アルファビゼンは、1984年10月に開業した大型商業施設であり、旧天満屋ハピータウン備前店。

建物は7階建てで、地下1階-4階が店舗、5-7階+屋上が駐車場となっていた。
一時は県外からも集客するなどし、備前市のシンボル的存在ともなっていたが、集客が低迷し2002年2月に核テナントの天満屋ストアが撤退、さらにその約半年後、管理会社も破産し、閉店。
同施設を解体するべきかが問題となっていたが、解体費用は5億円強と試算され、放置状態であった。

アルファビゼンは商業ビルなので、侵入は容易ではない。
銅線切断や解体には道具が必要で、銅線や銅板は重量があるため、運び出すのには人員や時間を要する。
また、周辺は商店や住居が混在するエリアであり、目撃を避けるのも困難。

と思われるものの、管理会社が破産したため、侵入を許したまま放置だったのだろう。

高齢化と少子化で日本が没落(復帰不能)してゆく中、同様のビル放棄が今後も相次いで発生、それを狙う輩は確実に存在する。

関連:閉店の商業ビル、「想像以上」の盗難被害 岡山・備前 (朝日)

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